コラム

桜の季節。

お花見に行きたいけど行けない…。くそ~っ。

皆さん、絶好のお花見日和だった先週末、綺麗な桜を見に行かれましたか?
今年は直前に冷え込んだりしたためか、いつもよりお花見シーズンがちょい遅め、かつ長く咲いているような気がします。

いつも、桜の時期になると前に住んでいた尼崎の桜並木を思い出します。20歳を過ぎた頃、仕事の関係で引っ越した尼崎の園田駅近辺には友人が多く住んでおり、気軽にルームシェアなどをしながら皆で住んでいました。僕も友人とルームシェアをしていて、酔っぱらってはいつも、とんでもなく迷惑をかけ続けたものです(笑)

その当時、皆がバラバラになることなんて想像もできませんでした。
きっと、いつまでも、みんなでワイワイとした時間が続いていくものなんだろうと思い、「こんな時間は、有限の時である」という思いから目をそらし続けたものです。

もちろんその後、皆がそれぞれに自立していき、僕も沖縄という大事な土地を経て尼崎から引っ越し、堂山にお店を開いたわけで。

とある友人は結婚して子供を産み、奈良の山奥で半農暮らしをしていたり、とある友人は福祉作業所で奮闘していたり、とある友人は弁護士となって毎日を忙しく過ごしていたり…。皆が皆、自分の道を歩んで行っています。

そして毎年、それこそ長い悠久の時の中、毎年変わらず春に咲く桜を見ると、「あっ、今年も春が来たっ!」て心躍る反面、少し寂しいような、でも嬉しいような気持ちで後ろを振り返ります。

そしてそこに、全く色褪せることなく、輝き続ける思い出を見つけます。

時間の流れは時に残酷に、けれどもすべての人に平等に流れ続けていく物。
しかし、その一瞬一瞬の時の中で築き上げてきた思い出は、それこそ永遠に残り続ける物ですよね。

今思えば、どうでもいいことを発端に本気で喧嘩してしまったあんな日や、楽しすぎて笑い続けていたあんな日や、友人の結婚報告に心躍ったあんな日、そして、相方と出会ったあの日。すべてが、今の自分にとって必要だった思い出の数々。

桜の花びらが散るように、一つ一つを大切に思い出しながら、心の奥底にそっとしまい直す。
僕にとってのお花見は、そんな時間の一つです。

桜の季節、毎年そんなことを思いながら、散りゆく桜を眺めます。
また来年、新しい自分に出会えることを期待しながら。
新しい出会いに恵まれることを祈りながら。

皆さんに、素敵な春が訪れますように。