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ワイン&料理の一夜

アルベルト・メディチ氏と

モルタデッラのムースとコンソメのジュレ

フリテッリとサラメ・ディ・チョコラート



これまた一ヶ月以上振りの日記になってしまいましたが、皆さまお元気でございましょうか?昨日はタカツグ、桜川の「il passo」というレストランで行われたワインディナー会に参加してきました。

イタリアより来日中の「ランブルスコ」というワインの有名生産者である「アルベルト・メディチ」氏を迎え、その方の造られたワインを頂きながら、そのワインに合わせたお料理を頂くというなんとも贅沢かつ勉強になりそうなセミナー式ワインディナー会。このイルパッソのマネージャーソムリエは、タカツグの先生でもある太田ソムリエ。

「ランブルスコ」とはイタリア原産のブドウの名前で、その昔アメリカで大ヒットしたランブルスコワインとは「安くて甘くて微発泡」という、今の時代の流れからは取り残されたワイン。現代においてはイタリアでも「安いワイン」として認識されるランブルスコですが、メディチ家はそのイメージを払拭すべく高品質なランブルスコワインを次々に創り出し、近年、イタリアで一位の座を獲得しています。

正直、タカツグはランブルスコ=甘いだけの低品質ワインというイメージしかなかったのですが、今回はそのイメージを完全に覆されました。

お料理は以下の六品。

【前菜】モルタデッラ(ハム)のムースとコンソメのジュレ
【前菜】しまあじのカルパッチョ ブラッドオレンジのジュレ添え
【ピッツァ】ローストポークとサニーレタスの窯焼きピッツァ
【パスタ】地鶏胸肉と山椒の香りのタリアテッレ
【肉料理】仔牛すね肉の煮込み
【デザート】フリテッリとサラメ・ディ・チョコラート

対するワインが、カステッリ・デル・ドゥーガの
・マルヴァージア セッコ フリッツァンテ(ほんのり甘い微発泡の白)
・ビアンコ (フレッシュ&フルーティな白)
・コンチェルト (イタリアで一位に輝いたベリー系の果実実溢れる微発泡の赤)
・ロッソ (丸みのあるボディが特徴の赤)
・グラスパロッサ フリッツァンテ ドルチェ(甘口、微発泡の赤)

いや-、豪華。美味しそうでしょ?

結果から申し上げると、ランブルスコの赤はやはりブドウのポテンシャルそのものが低く感じ取れてしまうものの、その中からあれだけの凝縮感、及び新鮮な果実味を感じさせるのは、ブドウと真摯に向き合い、丁寧な造りをされているからこそだと思わせます。しかし、その値段の安さと旨さのバランスで言えば非常にコストパフォーマンスが高い。

一番の驚きは5番目に書いた「ドルチェ」というワインをピザに合わせたこと。ドルチェという名の通り甘口で、通常デザートと共に食されるこのワインを、太田ソムリエはピザにかかっている「煮込んだバルサミコ酢」の甘味に合うと考え、先に出してきました。結果、もうこれがなんとも素晴らしい組み合わせに。

ソムリエと言う仕事に、改めて誇りを感じさせる一幕。

このドルチェはデザートとも一緒に出されましたが、チョコレートといただくとさっきのようにバルサミコ酢の甘味とワインの甘味がハーモニーになるのではなく、チョコレートの甘さとワインの持つベリー系の酸味が、まるでチョコレートにラズベリーソースをかけたような味に口の中で変化します。

やっぱワインて偉大だなー。。。

前までは個人的に毛嫌いしていた甘口ワインも、近年の改良により非常に料理に合わせやすく、日本人の味覚にもよく合うものが増えているように感じます。意外に使いやすいかも、というのが最近の実感です。

皆さんも、「ワインて二日酔いキツいし」とか「なんか苦手ー」なんて言わずに、「料理と合わせていく」ことを前提に食中酒として飲まれると、二日酔いもせず、お料理の深みも増し、最高の組み合わせ(マリアージュ)に出会ったときには、うっとりとするほど幸せな気分になれますよ。分からないからと避けるのではなく、分からないときは分かる人に聞いて下さいな。

もちろん、暑い夏!ジャーマンポテトにキンキンの生中!!は最高のマリアージュですが、暑い夏にはキリリと冷やしたシャルドネやソーヴィニヨン・ブランにさっぱりとしたお魚を合わせたり、食欲をそそる肉汁溢れるお肉にカベルネ・ソーヴィニヨンなどの赤ワインを合わせるなんかしたら、ちょっとオシャレじゃない??これもすぐに分かるようになるものです。

と言うわけで、楽都でも今後、ワインとお料理の合わせ方をもっとちゃんとご提案したりしていこうかな。勉強を兼ねたワイン会もいいかもね。ワインの勉強したーいと言う方、声をかけてくれたらタカツグ本気になるかも。そんな風に、前向きになれるお休みの一夜でした。

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